1953年7月27日午前10時、朝鮮戦争の停戦協定が成立した。しかし協定の実効はその日の午後10時からだった!最前線の兵士たちに新たな戦闘命令が下る。歴史から消された、最後の12時間の戦いが始まる――。【いつまで続くのか、何のために戦うのか――誰も知らなかった 本当の“戦争の結末”とは】1950年6月25日から3年1ヶ月続いた戦闘の終わりは、停戦協定の成立ではなかった。戦争末期、停戦協議は難航を極め、南北境界線の高地では「今日奪われたら明日奪う」攻防戦が2年も続いていた。繰り返される激戦で草木は枯れ果て、身を隠す場所もない急な斜面を被弾覚悟で駆け登るしかない高地戦。その狂気の地獄で停戦だけを願って生き抜いてきた兵士たちに、極限を超える日がやってくる……。最後の戦闘に臨んだ南北兵士たちの背景には、現存する世界唯一の分断国家へと引き裂かれてしまった民族の運命が浮かび上がる。そして、真実とともに歴史の闇に葬られた無数の犠牲者の無念が溢れだす。【『プラトーン』『プライベート・ライアン』『シン・レッド・ライン』に続き、映画史に残る戦争映画の傑作!】韓国でもほとんど記録が残っていない朝鮮戦争の真の結末が初めて描かれた。これまで見たことのない高地戦、朝鮮戦争の“ハンバーガー・ヒル”を壮大なスケールで描き2011年夏に韓国で大ヒットを記録した本作は、『映画は映画だ』『義兄弟』のチャン・フン監督待望の新作。『JSA』の原作者パク・サンヨン(脚本)と徹底的な考証を重ねた100億ウォンの渾身作だ。戦闘を単なるスペクタクルに留めず、兵士の死に涙する隙も与えない硬質さは戦争映画の新境地を拓いて絶賛され、作品賞をはじめ数ある撮影賞や美術賞を受賞。アカデミー賞外国語映画賞の韓国代表にも選ばれた。韓国映画界が誇る俳優陣の豪華競演も見事。突然最前線に送られ、高地戦の実態にうろたえる中尉に、韓国屈指の実力派シン・ハギュン。戦争の化身となってしまう旧友には、美形俳優から大変身を遂げたコ・スが扮するほか、新星イ・ジェフンが若き大尉役で強烈な印象を残して韓国映画評論家協会賞の新人賞を受賞した。来る日も来る日も高地を駆け上り転がり落ちる苛酷な撮影に耐えた新旧キャストが魅せる戦友たちの絆が、見る者の胸に忘れられない感動を刻む。